ポケットに忍ばせた一本の剃刀。

なんだかこんな物持って強くなっていると勘違いしている自分が悔しくて。

窓から捨てていった。

冷たい風に流されて、剃刀は地面に吸い込まれていった。

まだ新しい剃刀。

血だって付いていない。

だって


まだ切れなかったから。

私の心を占めている人に、このことが知れたら。

そう思うと、いくら切りたくても切れなかった。


まだ悔しいと思う。

あのまま切って。
熱いお湯につけて目を閉じる。

きっと次の瞬間は・・。
もう無いだろう。

そんな時を静かに待っていた。

でもいくら待っても来るはずが無い。

今を・・・
生きているから。

死ぬことに恐怖を持つ。

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私が素直に泣ける場所は、たった一つ。

姿の見えないカーテンがひかれた場所でだけ。

思いっきり泣けるんだ。

段々・・・。

学校だけでなく、家の中まで居場所が無くなっているから。

だから・・・。

だから・・・

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遠くに見えた空。
先を細くした雲が広がっている。

その後ろを見守るように、赤い顔をした人がいる。

いいね。
この季節。

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もしかしたら・・・。

今の私の好きな人は一応、成人しています。

しかし、こう思うんです。

大人の男への憧れを、恋愛と勘違いしているのではないか・・・・。

と・・・。

こればかりは自分でも分からなくて。

少しずつ不安が大きくなるのと反比例して、熱くなるその人への想いが静まるのを感じた。

そうだったのか。

そうだったんだね。

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